ワキガ持ちの男女比は女性が60%、男性が40%
ワキガ持ちは男と女、どちらが多いか―ですが、これまでの経験から女性が約90%と、圧倒的な比率になっています。
しかし、私か経験と言ったのは診療の実績からで、男性はなかなか診療を受けてくれません。思春期のデリケートな世代では、若い男の子が母親に連れられてクリニックを訪ねてこられるケースもありますが、壮年期や中年期になると、「わざわざ治療を受けるのは面倒臭い」「男がワキガ手術を受けるなんて恥ずかしい」「これまで、とくに問題はなかったのだから、今さら治療なんて」と、踏ん切りがっかな
いようです。
ただ、外に出てみるとよくわかりますが、ワキガ臭を強く放っている男性をよく見かけます。
とくに肥満体質の男性に多く、夏場などワイシャツの腕の辺りが汗びっしょりになっている人は、離れていてもすぐその臭いがわかるはどです。肥満傾向にあると汗をかきやすく、臭いのもとである常在菌によって分解されたにおい汗が皮脂と混じり、ふつう汗によって拡散することで、より臭いを強くします。
男性の場合、腋毛をそのままにしていることが多いため、さらに臭いを増幅させてしまうのです。
女性であれば、夏にはノースリーブやタンクトップなどの肢が開いた衣服をきて、化粧室などで小まめに汗を拭き取ることができますが、男性の多くは朝に家を出て、夜になって家に帰ってからワイシャツを脱ぐまで、そのままにしているケースが大半です。
そのため、ワキガ体質の男性は夏になるのが怖いといいます。最近ではクールビズの流行により、ネクタイを締めない男性も増えてきましたが、一般的なワイシャツの素材は風をとおしにくく、いくらネクタイを締めていなくとも夏には大量の汗をかいてしまうのです。
しかし、冬は大丈夫かというと、安心はできません。汗は自然に吹き出るものであり、コントロールできないものです。それはど汗をかいていないと思っていても、冬場に上着やコートを脱いだとき、ムツとしたワキガ特有の臭いを発散させる男性は少なくありません。
こうしたことによって、ワキガの悩みは一年を通じたものになってしまうのです。
ただ、女性は男性と比較してアポクリン汗腺が多く分布しており、性ホルモンの影響によってワキガになりやすいという事実があります。
そのほか、女性は皮下脂肪が男性と比べて厚いため、皮脂を分泌しやすいということも理由としてあげられます。そのため、ワキガの男女比は女性が60%、男性が40%程度と推測されています。
- 汗をかかないために水分補給をストップするのは危険なこと
多汗症が気になる、あるいは異常な発汗を抑えたいということで、水分補給を制限してしまう人がいらっしゃいますが、これはとても危険なことです。「 - 異常な発汗は専門医に相談する
女性の更年期障害ですが、女性ホルモンのエストロゲンやプロゲストロンには汗腺を調整する機能があります。それが更年期を迎えてホルモンの分泌が低下すると、その調整機能が低下して異常な発汗が認められるようになります。 - 精神性の影響が大きい「味覚性多汗症」
味覚刺激によって大量に汗をかくのが「味覚性多汗症」です。 - 足蹠多汗症とは
「足蹠多汗症」は掌ではなく、足の裏に大量の汗をかく局所性多汗症です。 - 手掌多汗症とは
「手掌多汗症」ですが、これは文字どおり、掌にびっしょりと汗をかいてしまう状態をいいます。 - 「全身性多汗症」は遺伝によるものもある
「全身性多汗症」ですが、これは文字どおり胸や背中、お腹、お尻、脚の大腿部など、全身から大量の汗をかいてしまう疾患です。 - 多汗症はワキガ以上にやっかいなもの
多汗症は「汗っかき」と混同されがちですが、汗っかきは暑さに敏感に反応して大量に汗をかいてしまう、あるいは運動の後にからだを冷やすためにたくさんの汗が出るというように、その理由がはっきりしているのに対し、多汗症は自律神経の失調や心因性のもの、あるいはほかの病気が引き起こす諸症状のひとつとなっているケースがあるのです。 - スソワキガとは
スソワキガのやっかいなところは、本人に強い自覚症状が感じられないということでしょうか。それは常に自分の臭いを嗅いでいるためで、強い臭いがあっても臭覚が麻蝉してしまっている可能性があります。 - ストレスや緊張が発汗を促す
アポクリン汗腺は性的興奮のほか、極度の緊張などでも刺激され、におい汗を分泌してしまいます。 - 食の西洋化かワキガ増大の原因になっている
肉類には動物性脂肪や、脂肪酸、中性脂肪が豊富に含まれてるため、そうしたものを摂取すると汗腺類が活発に働くことになり、発汗を促すことになってしまうのです。 - ワキガ持ちの男女比は女性が60%、男性が40%
ワキガ体質の男性は夏になるのが怖いといいます。最近ではクールビズの流行により、ネクタイを締めない男性も増えてきましたが、一般的なワイシャツの素材は風をとおしにくく、いくらネクタイを締めていなくとも夏には大量の汗をかいてしまうのです。 - 皮膚の常在菌が汗を分解して臭いのもとに
アポクリン汗腺から分泌されたにおい汗が常在菌によって分解されることからワキガは始ります。ついで皮脂腺から押し出された脂質が混じってその火いを強くしていきます。さらに、ふつう汗が分泌されることによって、こうした臭いのもとが広がり、わき毛にからまることで臭いが拡散していきます。 - 肌にツヤと潤いを与える皮脂
「皮脂腺」はひとっの器官であり、汗腺ではありません。ただ、エクリン汗腺やアポクリ... - フェロモン分泌の働きが推測される「アポクリン汗腺」
アポクリン汗腺は開口部が毛穴につながっています。そして、肢や乳首、おへその周辺、陰部、耳の穴など、体毛の濃い部分にのみ分布しており、頭部にはアポクリン汗腺は存在していません。 - 体温を下げる働きをするふつう汗
私たちの皮膚の表面には「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」という汗腺があり、さらに「皮脂腺」という器官も存在しています。通常、私たちが「汗」と呼んでいるのは、エクリン汗腺から分泌されるふつう汗(エクリン汗腺から出るふつうの汗。以下「ふつう汗」と表記します)のことになります。 - なぜ、動物は汗をかくのか?
液体である汗が蒸発して気体になるには熱が必要になります。これが気化熱で、体が汗でぬれていると、汗が熱をうばって蒸発しようとするため、体温を下げることができるのです。